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モザンビーク・スタディツアー参加レポートPART2

PART1に引き続き、モザンビークスタディーツアー参加レポートをお送りします。

●マシエネ訪問
(リポーター:内子町国際交流協会 山村美佐子)

財団法人内子町国際交流協会(UTIA)では、毎年、中学・高校生を対象に青少年海外派遣研修事業を行っており、今年度で16回目を迎えます。これらの研修は、内子町の友好都市ドイツ・ローテンブルク市でのホームステイが中心です。今回のモザンビーク訪問を通して、この内子町の青少年研修をモザンビーク、そしてマシエネ村で行う可能性を探ってみました。

マシエネ村までは、首都マプトから車で約4時間。村には、電気と水があり、物理的にも精神的にも整った村という印象を受けました。教会の周りに、宿泊施設、学校、そして、バナナ紙・刺繍・ろうけつ染め工房などの主たる設備があります。今回、その宿泊施設に1泊しました。施設内部は、ミーティングなどができるホールを中心に、ベッド、蚊帳、チェストを備えた部屋に宿泊しました。

研修を行う上で大事なポイントは第1に安全性。内戦後は平和構築スローガンの下、国内の充実を図っており、人びとからの遺恨は感じられません。また、宗教的な争いもなく、日中の活動などには支障はありません。ただし、貧富の格差があるため、電子機器の携帯には注意が必要です。また、ホテル室内でも、貴重品の管理は怠らないこと、持ち物は全てスーツケースに入れて、鍵をかけるなどの自己管理が肝要です。

第2に衛生面。当地への渡航では、各種の予防接種が必要な場合もありますが、マラリアなどに感染しても、すぐに処置をすれば問題ないという情報から、今回のメンバーは接種しませんでした。対策として、防虫スプレーを始めとする防虫用具などは必須ですが、8月は乾季・冬の季節であり、蚊はあまり見かけませんでした。また、当地ではHIV感染者が4人に1人と聞きますが、人びととの会話などによる交流における心配はもちろん不要です。

第3に当地での研修受入れ母体の必要性。現在、モザンビーク在住邦人は約120名。日本人協会や日本センターはありません。今後、少なくとも、内子町の青少年派遣を可能にするためには、彼らの現地滞在中に、その日程の遂行把握や子どもたちの状況等の情報を確保するための、現地と内子を結ぶネットワークが必要となるでしょう。

以上の3項目がクリアできれば、マシエネでの宿泊研修は可能であると思います。机や椅子のない学校であっても、学ぶ喜びを知る子どもたちの瞳の美しさから内子の子どもたちは何を学ぶのでしょうか。あるいは、バナナの繊維で紙を作り、刺繍をほどこす女性たちの力強さをどのように感じるのでしょうか。

マシエネ

マシエネ風景

●クルーガナショナルパーク(南アフリカ)訪問
(リポーター:内子町国際交流協会 山村美佐子)

モザンビーク側で長蛇の列と混沌とした管理局での出国手続きを終えて、国境をまたぐと、一変、手入れの行き届いた南アフリカ側の風景が広がります。決して豊かとは言えない南アフリカ共和国ですが、世界で最も貧しい国のひとつであるモザンビークとの国境を隔てると、途端にモザンビークの貧しさに伴う非機能性や無秩序が、際立ちました。

国境から20分ほど車で走ると、クルーガ・ナショナルパークに到着しました。受付オフィスでは、わずかな象牙や角のために密猟された無残な動物たちの写真を見ました。店や、周りにある椅子・テーブル、そして清潔な水洗トイレなどは皆快適です。

そこから広い自然公園に向かいました。ワニ、象の群れ、キリンの親子、シマウマ、かば、オリックスなどのウシ科の動物たち、名も知らない鮮やかな色の鳥・・・、象とキリンの親子が、すぐ目の前で悠然と食事をする姿は圧巻でした。私たちは数時間の滞在でしたが、たくさんの動物たちが、次々に目の前に現れては私たちを驚かせ、楽しませてくれました。

途中、こちらの準備不足もあり、トイレの場所の確認を怠ったことから、トイレ探しに時間をロスしてしまいました。簡易トイレの必要性と、その場合を考慮して、女性専用車も必要であることを知る機会となりました。

このナショナルパークは、宿泊設備も整っていて、大人から子どもまで十分に楽しめます。次回は、宿泊もして、ライオンやジャガーなども見てみたいと思いました。

キリン

●スタディーツアーを受け入れて
(モザンビーク事務所所長 横田美保)

今回日本から訪問された方々は、当団体の活動を知ってらっしゃるとはいえ、誰かを通して知ることと、実際に自分の目で見て、肌で感じて、実感することは大きく違うので、出来るだけ多くを見ていただきたいと思っていました。

国土が日本の2倍もあるモザンビーク全てを短期間で見ることは不可能ですが、ボンドイア、シニャングァニーネという農村地域、マシエネというコミュニティ開発のモデル地域、そして首都のマプトとそれぞれの魅力、課題、文化、違い等を見ていただけたと思います。そしてアデリアさん、クリミルダさん、ベネットさん、ニコラウさんとの再会、現地の人々との交流を通して、モザンビーク・日本の顔の見える支援、関係性の構築を実感していただけたのではないかと思います。

初めて訪れる国の第1印象が、その国のイメージを作り上げてしまうことが多いので、旅を通じて皆さんがどのような印象をもたれるのかが一番気がかりでしたが、ツアー最後に「もう1度訪れたい」「来てみて本当に良かった」という感想をいただき、とても嬉しく思いました。このスタディーツアーを通じて、更に多くの方にモザンビークを知っていただきたいと強く思いました。そして、今後もモザンビーク、日本、両国の持続可能な社会づくりのための学び合いを継続していきたいと思います。
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モザンビーク・スタディーツアー参加レポートPART1

8月18日~31日、竹内よし子代表ほか、石丸裕司当団体理事、大木由紀子さん(上智大学1回生)、松田達也さん(新居浜東高等学校教諭)、山村美佐子さん(内子町国際交流協会)がモザンビークを訪問しました。参加者の皆さんに各ポイントをリポートしていただきます!

●マプト市内
(リポーター:理事 石丸裕司)

首都のマプトに到着し空港を出ると、雑然とした街並みが目に飛び込んできました。市内の車道は舗装されていますが、道路脇には赤い土が残っています。歩道はごみだらけな上に、補修を行っていなくて穴だらけ。夜は歩くときに注意が必要です。信号はあまりなく、懐かしい年式の日本車をよく見かけました。車は我先にと走り歩行者は車道を平気で横切っていますが、意外に秩序が保たれていて、滞在中に事故は見かけませんでした。

街の建物にも独特の雰囲気があります。ポルトガル時代の建物は、廃墟となり利用されてないことも多いようです。再建を目指し新築された建物も見かけますが、旧来の建物、新築された建物ともにあまり高い建造物は見当たりませんでした。

マーケットは庶民向けの「市場」や「露天」と高所得者向けの「ショッピングセンター」があり、残念なことに生活水準で分かれています。パンなど生活必需品は安価ですが、そうでない商品は高価でした。週末の土曜市は人であふれて活気に満ち、特産品が手ごろな値段で購入できます。露天商との値段交渉も楽しみのひとつです。

国立自然歴史博物館では珍しい象の胎児の成長過程の標本など、非常に価値のある展示物を見ることができました。他にも、動物や魚類、昆虫等の貴重な標本がありましたが、保存状態が極めて悪いのが残念でした。

また、今回の訪問中、モザンビークの「大統領府」や「外務省」、「日本大使館」など、通常の観光では行く機会のない場所を訪れることが出来ました。このような場所を訪問できたのも、竹内代表を始めとする当団体の長年に渡る地道な活動の成果でしょう。今後も地道に末永く活動を継続して行うことが大事だと思いました。

エドアルド・モンドラーネ大学訪問

●ボンドイア村訪問
(リポーター:新居浜東高等学校教諭 松田達也)

アデリアさんの住むボンドイア村では村の人びとから温かい歓迎を受けました。村には大きな広場があり、小学校が建っていました。歓迎セレモニーでは、村の小学生が踊りを披露し、私たちも一緒に踊りました。授業も参観することができましたが、授業に対する子どもたちの生き生きとしたまなざしが印象的でした。

また、私たち日本人は教育を受ける機会に恵まれていますが、モザンビークでは教育を受けたくても十分にその環境が整っていない現実を実感することとなりました。

村では先生方の住宅で1泊することができ、その夜は小学校の先生とともに楽器を演奏しながら楽しいひとときを送りました。水や電気のない村の生活が少しでも良くなるような手助けができたらと思います。

ボンドドイア村訪問

●研修生アデリアさん、クリミルダさんとの再会
(リポーター:上智大学1回生 大木由紀子)

私はこのツアーで今年3月にお別れしたモザンビーク研修生たちと約5ヵ月ぶりに再会しました。アデリアさんのボンドイア村とクリミルダさんのシニャングァニーネ村にも訪れ、ボンドイア村には1泊しました。

私は高校時代、彼らと一緒に無茶々園で農業研修を体験して有機農業の大切さを学び、彼らからは歌、踊り、料理などを教わりました。しかし、私が知ることができたのは彼らの「日本で生活する姿」に過ぎませんでした。彼らがどんな家に住み、どんな生活をしているのか全く知らなかったのです。仲が深まるにつれて「彼らの国を自分の目で見て知りたい。」という気持ちが強くなり、ツアー参加
を決意しました。

私が驚いたのはアデリアさんの成長した姿です。以前、彼女に研修で何を学んだのか、帰国後の目標、将来の夢などを尋ねたことがありました。当時、彼女にとって研修の意味をすぐに理解するのは難しく、不安そうにしていたのを覚えています。村に帰ったら彼女はどうなるんだろう?日本に行ったことがプレッシャーになりつらい思いをするのではないか?と心配でした。

村で再会した時、彼女はミシンの使い方を他の女性たちに教えながら裁縫プロジェクトを続けていました。そんな彼女は自分が何をすべきなのか悟ったようで、たくましさが感じられました。私は将来彼女が村のリーダーとなる姿を想像し、頑張る彼女から勇気をもらうと同時に、自分は一体何ができるんだろうという焦りを感じました。

私たちとは住んでいる国も環境も違います。だからこそお互いを知りながら、同じ19歳として平和や持続可能な社会に向けてともに考えていきたいと思います。今回のツアーは私にとってその「第一歩」となりました。次にモザンビークを訪れる時に私も何か役に立てるよう学んでいきたいです。

アデリア
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