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HIV/AIDSという病 (続)

先日更新した「HIV/AIDSという病」の記事に
コメントをくださった皆さん、ありがとう
ございました。

日本では、まだ話題になりにくい病ですが、
近い将来、他人事ではなくなる問題です。

先日の記事の中で、病院から失踪したと書いた
患者さん、その後無事に見つかりましたが、
残念なことに・・・

土曜日にお亡くなりになりました。

心よりご冥福をお祈りいたします。


モザンビーク人の明るさは、常に辛い現実に
直面しているからこそ生まれてきている
のではないかと思います。

ただ、ふとした時に見せる深い悲しみの表情は
胸に突き刺さります。

DSCF3268.jpg

武器アート作品 「親子」

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HIV/AIDSという病について

最近、悲報が多く、気分が落ち込んでなかなかブログが
書けませんでした。しかし、これを読む皆さんにもお伝え
しなければと思い、書くことにしました。

先日、モザンビーク人の知人がHIV/AIDSで亡くなった。
私と同年代で、車のメカニックだった。笑顔が印象的で、
気さくな青年だった。

ここ半年は、入退院を繰り返していて、相当重症だと
聞いていた。HIV/AIDSだったと私が知ったのは
最近のことだった。

先月、合併症の治療のため、知人、友人に輸血を依頼していた。
(輸血してもらうためには、お金を払うか、輸血分の血液を
病院に提供するかの2択である。)治療費用を捻出することが
困難であったため、血液の提供を選択した。しかし、思うように
血液の提供者が現れず、「死にたくない」と泣きながら、同僚に
連絡をしてきた。

彼の訃報が入ったのは、それから間もなくのことだった。

HIV/AIDSはモザンビークのみならず、多くのアフリカ
諸国で人々の命を奪われている病である。HIV/AIDSで
これまで亡くなった人口の約80%はアフリカであると
言われている。

国連エイズ合同計画(UNAIDS)や他のデータによると、
モザンビークにおけるHIV/AIDS 15~49歳(成人)感染者は
240万人、凡そ人口の11.5%(2011年)。マプト州や他の南部州
では20%に達している。

感染拡大の背景には、ウイルス保有者とのコンドームなどで
防御しない性交渉、汚染血液の傷口からの侵入、輸血等がある。
モザンビーク南部に感染者の多い理由としては、南アフリカへ
の出稼ぎ労働者が感染し、モザンビークに帰国して家庭や
コミュニティに感染を広げるというケースが多いことが挙げ
られる。

また、伝統的な儀式や迷信が感染拡大につながっている。

モザンビークのある地域では夫が亡くなった場合、未亡人が
夫の兄弟とコンドームなどの避妊具を使用しない性交渉を持ち、
厄払い・浄化をする「クピタ・クファ」という儀式が存在する。

その儀式は、失業、病気、事故などの災難を免れるため、
避妊をしない性交渉を1日3回、1週間行う。夫がHIV/AIDS
で死亡した場合、高い確率で妻にも感染しており、夫の親族と
性交渉することでHIV/AIDSが一度に複数名に感染するケース、
妻が儀式によってHIV/AIDSに感染するというケースがある、
いずれにせよ、コンドームなどの避妊具を使用しないことが感染
リスクを格段に高めている。

コンドーム使用を上記儀式に取り込む、動物を犠牲にする
ことよる代替儀式などでHIV/AIDS感染を防止する動きが
存在しているものの、そのような人々は未だに少数派であ
るため、今後も啓発の取組みが必要である。

また、モザンビーク一部地域には、男性のHIV/AIDS感染者が、
乳女児と性交渉すると治るという迷信があり、そのため乳児
への感染拡大も起こっている。このような誤った知識も感染
拡大を引き起こしている。

また、HIV/AIDSは病気、感染の性質上、日本と同様、
陽性者に対するスティグマや差別が根強く存在しており、
自分がHIV陽性だということを明かしていない人も多く、
それによって感染が広がっている事実もある。

私の知人で、亡くなる直前まで親しい人たちにHIV/AIDS
であることを告げず、HIV/AIDSの治療、薬の服用を全く
行っていなかった人が居た。彼女はHIV/AIDSであること
が分かると離婚されることもあるため感染を隠していたと
いう。

HIV/AIDSは現在、完治する治療法のない病気ではあるけれど、
病気に立ち向かうためには毎月の往診、毎日の薬の服用、並び
に栄養の豊富な食べ物の摂取が必要で、それを適切に実施して
いる知人は、健康状態が良好に保てている。

しかし、家計に余裕がない場合や、病院への通院が困難な農村
部に生活している場合は、きちんとした治療を受けることが困難
である。モザンビークでは、日本と違って、きちんとした病名が
付かず死因が不明のままで亡くなる方が非常に多い。その中には
HIV/AIDSの患者も多いと推測できるが、検査をしていなければ
それは分からない。

私たちの活動地域にはクリニックが1棟あるが、HIV/AIDSの
テストを受けるためには50キロの距離にある病院まで行かな
ければならず、患者が通院するにしてもトラックの荷台で往復
2時間近く移動することが必要で、またそのための費用の捻出
は定期的な収入の無い多くの家庭にとって容易ではない。この
ような困難も治療の妨げになっている。

私はこの国にきて、HIV/AIDSの恐ろしさを知った。
そして、日本人は、とても無防備であることを痛感した。

HIV/AIDS患者の最期は、私が知る限り壮絶だ。

手の施しようがなく、死を待つ状態になると、
自殺を図る人も少なくない。私のモザンビーク人の
友人の母親は井戸に身を投げた。

知人の兄は病院から失踪した。これは今日起きたこと。

健康的だったころの面影が全くなくなるほど、
やせ細って、やつれていった人を知っている・・・。


HIV/AIDSの感染拡大を防ぐのは簡単でないことは
感染者数の増大からも周知の事実である。しかし、
手をこまねいているわけにはいかない。

HIV/AIDSは感染を防げる病気として、感染拡大の
原因に多角的にアプローチしていく必要がある。

CIMG0579.jpg


※私は、HIV/AIDSや医療の専門家でないので、
専門的な見地からのご意見やご提案をいただけ
ると嬉しいです。

コメント欄がありますので、
皆様お気軽にご活用ください。

血液の提供

先日、スタッフ・ニコラウの友人が
重体となり、ニコラウに献血の
依頼があり、応じた。

その量、1リットル。

日本では400mlが一般的なので、
1リットルと聞いて驚いた。
病院に血液のストックが無かった
のだろうか。

案の定、献血後は休まずにいられない
ほど、体に力が入らなかったそう。

モザンビークには、日本でよく目にする
献血車や献血ルームは存在しない。

スタッフ・ベネットは、病院に毎月血液を
提供する契約を結んでおり、そのため
彼と家族は公立病院の診察費がかからない。
但し、手術や治療はその対象ではない。

HIV/AIDSの感染率の高いこの国では、
輸血をするのも、受けるのも注意が必要だ。

アクセスの悪い地方に滞在するときは、
注射針や縫い針を含むファーストエイド
キットを持参するのが一般的。


輸血用の血液は、血液を介して病気が伝播
しないように、検査をしているはずであるが、
ご存じの通り、日本でさえ過去に輸血による
病気の伝播が報告されている。

医療制度の整備がまだまだ遅れているモザンビーク。
治療によって、病気の感染が拡大するような悲劇は
避けなくてはならない。

昨年、帰国した際、献血ルームにいったら、
マラリア流行地に居住したことがある人は
帰国後3年間献血が出来ないと知った。

モザンビークでは、そのような制約はない。
(ニコラウは昨年マラリアを発症している)
輸血用の血液は、もちろん検査されているはず
だが、少し心配になった。

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シニャンガニーネのクリニック

IMGP9451.jpg

1棟しかないので、部屋が違うとはいえ、一般の患者と
妊婦・新生児が同じ建物に滞在することになってしまう。

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